みなさんは自分に自信を持っていますか?
ある分野では自信があるけど、ある分野では自信がないという方や何をするにも自信を持てないという方などさまざまかと思います。
最近では、より楽しく生きるためには自己肯定感を高めるべきだという話の中で自分に自信がないことについての議論を耳にする機会が増えました。
実際は自信がないこと自体は問題ではない場合もあります。
自信がないから自信をつけるために頑張る、という方向に意識を向けることもできますし、自信はないけど幸せを感じるということはあり得ます。
ですが、やはり自信がないことのマイナスの側面も無視することはやはりできません。
あまりにも自信がないと自分の思ったことを発言できなかったり、気にするほどのことでもないことに関しても悩んでしまったり、恋人との関係性を疑ってしまったりと何かとストレスのかかる状況に自分を追いやってしまうからです。
それでは、自信がある人とは、どういう人でしょうか。
一言でいうと「自分の価値を認めている人」と言い換えられます。
特別に頭がいいわけでも、運動神経がいいわけでも、才能があるわけでもないが自信がある人は、自分で自分の価値を認めることができています。
もしかすると自分で認めることができるようになるまでには、他者から認めてもらえる環境にいたのかもしれないし、自分が熱中する特定の分野への情熱かもしれません。
幼い頃からの自尊心を育むような健全な教育の結果かもしれませんし、家族の存在が大きかったかもしれません。
いずれにせよ、最終的には自分で自分を認めることができるようになったということです。
私たち人間は本来、一人一人が計り知れない価値を持っています。
しかし、残念なことに、多くの人は自分の価値に気づくことができず、それが自信のなさにつながってしまいます。
ですが、幸いなことに、自信をつける方法は、努力さえすれば誰でも学ぶことができます。
英語やプログラミングスキルのような自分が身につけたいと思うスキルと同様に、自信を持つには練習が必要です。
その練習には、自分が望む人生を自分の力で創造することに積極的に参加することが必要です。
これも全てのスキルと同じで、ちゃんと練習すれば、誰でも高いレベルまでは到達できます。
自信でご飯を食べていけるほどのプロになるのは難しかもしれませんが、今の人生を変えるには十分なレベルには到達できます。
今回は、その練習の方法をご紹介していきますので、最後までお付き合いください。
自信を持てるようになるための5つの方法
自分を知る
自信をつけるためには、まず自分自身を知ることが大切です。
自信のなさの多くは、恐怖心からくるものです。
自分が他者に受け入れられないのではないかという恐れや自分は十分ではないのではないかという疑念、失敗するのではないかという恐怖心など、これらの恐怖心は、すべて「未知に対する恐怖」という言葉に言い換えられます。
つまり、知らないから怖いということです。
そのため、自分を知ることが大きな意味を持ちます。
自分を知ることで、自分を本当の意味で愛することがでる、ということです。
もしかすると人によっては、若干陳腐に聞こえるかもしれませんが、自信をつける方法を見つけるための鍵となります。
「いやいや、自分のことなんて知っているに決まっているじゃん!」
と思うかもしれませんが、ほとんどの人が「自分自身を知ることはあたりまえ」、「当然のように知っているべきこと」だとと思いすぎていて、案外見過ごしてしまいがちです。
皮肉にも人は自分が思っている以上に、痛みを遮断したり、自分に嘘をついたりするのが上手です。
上手すぎるのです。
そのため、他人はもちろん、自分自身も自分のことを知らないままで歩んでしまいます。
自分を知るためには、自分の過去を見つめ、トラウマなどの過去の出来事に起因する、不健康な行動パターンや思考パターンを認識する必要があります。
人によっては、過去と向き合うのは辛いことかもしれませんが、自分自身で作った壁やシェルターをどうにかしない限り、なぜ自信を持てないのかがわかりません。
そのため、現在の行動パターンや思考パターンから過去の出来事を一度振り返ってみましょう。
例えば、人によっては、自分の価値を、他人からどれだけ愛され、注目されているかで測っているという思考パターンの人がいます。
それを考えてみると、その原因は、子供の頃に親から注目されなかったことや他人と比べられて育ったことかもしれません。
そのように考えことで、自分の中の一つの恐怖、すはわち、未知の出来事を理解することができます。
また、過去のトラウマについては、よく知っていても、その影響が現在の生活の中で不健康な行動パターンや思考パターンとして現れていることには気づけないかもしれません。
その場合は、無理に現在のパターンと結びつけようとする必要はないです。
もしかすると過去のトラウマだと思っていたことをすでに克服しているからかもしれないからです。
また、恐怖心に負けて、自分に必要な支援を他者から受けるのをやめないでください。
カウンセラーやセラピストに相談することは、誰にとっても有益です。
セラピーでは、心を開いて自分自身に正直になれる時間と空間が与えられます。
過去に特定のトラウマがなかったとしても、人と話すことで、自分のためにならない思考のパターンを認識して、それを改善し、良い思考パターンを作ることができることがあります。
良い思考パターンを作ることができれば、自然と自分に自信を持てるかもしれません。
自分を支える
自信をつける方法を学ぶ過程では、自ら積極的に自分の背中を押さなければなりません。
一度、自分が子供だった頃の写真を見てみましょう。
否定的な言葉を自分に投げかけてしまう時は、思春期の自分にそのようなことを言っていると想像してみてください。
思春期の自分に「自分はダメだ」と言うことはないでしょう。
太っていて、醜いとは言わないでしょう。
自分は愛されていて、美しくて、やりたいことは何でもできるし、なりたいものにもなれると言うのではないでしょうか。
そして、ただ親切だからではなく、それが真実だからこそ、彼らにそう言うのです。何だと思いますか?
それは今のあなたにとっても有効です。
真実は、誰もが醜く、愛を受けるに値しない、失敗作では決してないということです。
私たちがこのようなネガティブな感情を抱くのは、真実を忘れ、それを制限的な信念に置き換えているからです。
ここで重要なのは、成長のマインドセットです。
年齢、能力、立場に関係なく、自信を持ち、自分を愛し、人生を変える方法を学ぶ力があります。
自分に言い聞かせるのをやめさえすれば、なりたい自信に満ちた人間になるには、年を取りすぎても壊れすぎてもいけません。
自分を縛っているのはどんな信念なのか、時間をかけて考えてみましょう。
自分を縛っている信念を書き出し、それを愛やインスピレーション、サポートといった反対の意味を持つ言葉に書き換えてみましょう。
新しい信念を毎日読み返し、自信がついたら更新していきましょう。
この方法で自分の人生全体を検証し、自分をサポートしてくれない考え方や物、人を排除していきましょう。
自分を妨害する考えや行動の原因を見つけてください。
自分を愛することを学ぶ
多くの人が持っている間違った信念は、誰かが何かを持っているということとは、つまり、自分に何かが欠けているということだというものです。
誰かが何かを持っているということはその人の強みではありますが、それはあなたの弱さを意味しているわけではありません。
私たちはみんな違っていて、みんな違っているからこそ、あなたの強みもあります。
あなたのような人はいません。
今までも、そしてこれからも、あなたのような人はいません。
だから、他の人を見たときに、その人が持っていて自分が持っていないものを認識するのではなく、その人と自分が違うことを祝福しましょう。
このような考え方を心の底から理解し、身につけるには練習が必要です。
残念ながら日本のような競争社会で育ってきた私たちには他人と比較し、自分が良いのか悪いのかを考えるように教育されてきました。
そのため、考え方を再教育するには何かしらの道具が有効です。
道具の中には、アファメーションと呼ばれる、自分に向け肯定的な言葉を発する方法があります。
自分で声に出したものを録音して聞いてもいいですし、自分で書いたものを読んだり、声に出したりしてもいいでしょう。
下記の自己肯定感に関する記事の中でもご紹介していますが、アファメーションには、以下のようなものがあります。
自分に自信を持つためのいくつかの強力なアファメーションは、
「私は自分を愛し、私の全てを受け入れる」
「誰かの存在が私の価値を奪うことはない。」
「私は私のやり方で、私が行うことにおいて最高です」
「私は自分を正しく評価し、私の考えを尊重します。」
これらのアファメーションを繰り返すことで、潜在意識の思考プロセスの一部となり、他人と自分を比較するのではなく、自分にエネルギーを向けることができるようになります。
また、自分を愛するということは、何か自分を妨げているものがあれば、自分や周りの人を許すことでもあります。人と自分を許す方法を学ぶことができます。
ゆっくり始める
自信をつけるためには、ゆっくりと始めましょう。
自分を最も厳しく評価しているのは、実は自分自身であることに気づけば、自分の気持ちを最終的にコントロールできるのは自分自身であることがわかるようになります。
誰もが自分の能力を最大限に発揮していることを理解してください。
頭の中の「自分はダメだ」という声を消すには、できるだけハードルをさげ、失敗してもいいようにするしかありません。
自分との信頼関係を取り戻すためには、少しずつ変化を始める必要があります。
例えば、自信のなさが原因で、社会的な場で気まずい思いをしたり、不安になったりするとします。
たくさんのパーティーに参加しても、その分野で自信をつけることはできませんし、あなたが悩んでいる他の分野でも同様です。
真っ先に火の中に飛び込んでも、不安は解消されないでしょう。
例えば、身体に自信が持てない人は、シャワーを浴びるときや着替えるときに、照明を落としてみてください。
そうすることで、ネガティブなセルフトークで頭がいっぱいになるような細かい部分を見ることなく、全体像に集中することができます。
自信が持てるようになると、これまで苦手だったことにも挑戦できるようになります。
自信をつける方法を学ぶ際には、自分の進歩に対する気持ちが全体の結果を左右することを覚えておくことがとても重要です。
一瞬でも、数日でも、もっと長い期間でも、昔のパターンに戻ってしまったとしても、自分を落ち込ませないでください。
自分のミスや感情を認め、再び歩き出しましょう。
罪悪感を感じたり、失敗したと思ったりする時間が長ければ長いほど、進歩の妨げになります。
自尊心が低い人は、自信をつけるのに少し時間がかかるかもしれません。
自分自身と自分の進歩に忍耐強くなりましょう。
練習、練習、練習
自信をつける方法を本当に知りたいのであれば、進んでやってみる必要があります。
行動は変化の要件です。
不快なことに直面する回数が多ければ多いほど、正しい姿勢でプロセスに臨む限り、自信が持てるようになります。
失敗しても(必ず失敗します)、それは自分がうまくいかないときでも、やり遂げることができるという証拠だと思えばいいのです。
毎日、自信を持つためのアファメーションを読んだり聞いたりしてください。
ネガティブな思考パターンに陥らないようにするためです。
ビジュアライゼーション(視覚化)の練習をしましょう。
このように、ポジティブな考えを生活に取り入れることで、自信を持つことができます。
しかし、まずは古い思い込みを捨てなければなりません。
もっとポジティブになる方法を学びましょう。
自分が持っている制限的な信念を手放すことで、新しいポジティブな思考のためのスペースを作ることができます。
自信を失わせている過去の障害、習慣、思考プロセスを解決するために、カウンセラーやセラピストの助けを借りることを恐れないでください。
必要に応じて、あるいは自信を失いそうになったときには、何度でも相談してください。
自分には価値があることを忘れないでください。
あなたが一人だけの特別な存在であるという事実が、あなたを貴重な存在にしているのです。
自信をつける方法を学べば、あなたが貴重な存在であり、この貴重な人生で望むすべての良いことをする価値があるという、他のすべての理由をようやく理解できるようになるでしょう。
人生を変えましょう
今回は自信を持てるようになるための5つの方法をみてきました。
人によっては、自信を持てるようになるまでに時間がかかってしまうかもしれませんが、焦らず絶対に自信を持てるようになると信じて行動することが大事です。
自信を持てるようになると、あらゆることへの挑戦が楽になります。
失敗したらどうしようとか、他人に何か言われるんじゃないかとか、そのようなことを行動する前に考えることがなくなります。
まず行動してから問題を解決するために思考する、という現実的な問題解決のための良いサイクルに入ることができます。
もし今はまだ自信を持てないという方がいらっしゃれば、取り組みやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。
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