成功

感謝することで、変化への対応力が高まる?!感謝の気持ちの高め方をご紹介します。

ネガティブな気持ちからどうしても抜け出せない、ひとりになると嫌なことばかり思い出してしまう、そんな経験はありませんか?


そのようなネガティブな状態から抜け出すには、自分が満たされることに積極的に目を向けることが大事です。


ここ1、2年はコロナの影響もあり、人々の顔から笑顔が減ってしまってように思います。


日々医療業界の混乱に関するニュースや日本の政治のネガティブな部分ばかりがテレビで見掛けられます。


そのような不安やネガティブな気持ち自体は、必ずしも悪いことばかりではありません。


自分のネガティブな気持ちを認めたり、意見を述べたりすることで、良い結果が生まれることもあります。


また、そのようなネガティブな気持ちを克服することには本質的な価値があります。


心の中に潜む、恐れや不確実性は、しばしば自己成長への道の第一歩となります。


みなさんの中にもそのような思いがモチベーションにつながり、頑張ることができたという方もいらっしゃるかと思います。


ネガティブな思いから生まれる意見の相違や挑戦は初めは不快なものですが、成長に伴う不快な感情は内省を促し、自分の世界観を広げる効果があります。



自分で生み出したネガティブな思考が成長する



全ての物事は最初は無から生まれます。


例えば、仕事について考えてみましょう。


仕事は、自分が動きだすことで始まります。


これは大きなことでも小さなことでも同じです。


ベストを尽くしても昇進できなかったり、家族を説得して自分の家で食事をしようとしたら他の人に負けてしまったり、健康上の問題で妨害されたり負担を感じたりすることもあります。


その中で経験する失望や挫折は大きな感情です。


理想的でない状況を前にしてネガティブな気持ちになるのは当然ですが、実はどんな障害の中にも、癒しと対処のための招待状があります。


問題となるのは、ネガティブな感情にとらわれ、あるがままの状態を受け入れることができなくなったときです。


ネガティブな気持ちで過ごしていると、暗い考えばかりが膨らんでいきます。


暗い考えに力を与え、それを根付かせ、恨みや根深い怒りへと発展させるのです。


つまり、自分で養ったネガティブな思考がどんどん成長するのです。


問題に焦点を当てれば当てるほど、その問題はさらに大きくなり、いつの間にか怒りや不満、悲しみの巨大なボールになってしまうのです。



ではどうしたらネガティブな思いから抜け出し、優しい思いを抱きながら生きていくことができるのでしょうか。


今回はその方法と感謝の秘密についてみていきます。

良いことにも気づくように脳を鍛える



ネガティブな状況が長く続いた後に、脳が中立やバランスのとれた道を選ぶように訓練するにはどうすればよいのでしょうか?


実は、答えは単純ですが、簡単ではありません。


常に痛みを伴うので、自分の本当の気持ちに目を向ける必要があります。


困難な状況に直面したときには、目を背けるのではなく、受け入れることが求められます。


まずは、すべての感情を「こうだ」とか「ああだ」と判断せずに感情をそのまま認めることから始めましょう。


自分の思い通りにならないことにばかり時間を費やしていると、日々の生活の中で人生に感謝できるような経験ができなくなってしまいます。


忙しさや不安、恐れで胸がいっぱいになっていると感じる時には周囲の自然の美しさや人の優しさを感じられない、という経験がある方もいらっしゃるかもしれません。


そのように感じた時は、それらの感情に名前を付け、心の中で呼び出してみましょう。


感謝の科学に関する世界的な第一人者であるカリフォルニア大学デービス校の心理学者ロバート・エモンズ氏によると、現在と過去のネガティブな時期を対比させることで、不幸を感じなくなり、全体的な幸福感を高めることができるそうです。参考:Why Gratitude Is Good


エモンズ氏は、特に危機的な状況下では、転んだときにクッションとなる心理的な免疫システムを構築するために、感謝の態度が不可欠であると説いています。


感謝の気持ちは、人生の見通しを立てるのに役立ち、危機に対処するのにも役立ちます。

感謝の気持ちを育む4つの習慣


とはいっても、今までの人生で培ってきた思考のパターンを変えるのは簡単ではありません。


ネガティブな出来事が引き金となって、ネガティブな思考のループに陥ってしまったり、何から始めればいいのかわからなかったりするという方も多いかと思います。


そのように感じる時は、ぜひ以下のヒントを試してみてください。

感謝の日記をつける


毎晩寝る前に、1日の中で感謝したことを3つ書き出してみましょう。


ロバート・エモンズ氏の研究によると、わずか3週間の感謝日記の継続で、より良い睡眠とエネルギーが得られることが実証されています。参考:Why Gratitude Is Good


もし毎日継続するのが難しい場合は、日々の感謝の瞬間だけメモに残し、2日か3日以内にまとめて感謝の日記を書いてもよいでしょう。


毎日書かないといけないと焦る必要はありません。


大事なことは自分がしっかり感謝の瞬間を振り返り、その感謝した自分に気づくということです。


感謝の瞬間を思い出すことで、感謝する時と同じような心が暖かくなるような感覚をもう一度感じることができます。


また、振り返ってみた時にいつでもその感覚を呼び起こすことができます。



気を配ることを意識する


最初は今抱える悩みが邪魔をして、感謝が見えないかもしれません。


でも、焦る必要はありません。


落ち着いて、時間をかけて、感謝の気持ちを感じさせるすべての出会いを認めていきましょう。


自分がどのような状況に対して、感謝を感じるのか冷静に状況を観察します。


感謝の気配りはやがて波紋のように少しずつ広がっていき、今までは感謝できなかったようなものにまで感謝の気持ちを持てたり、感謝している新しい自分に気づくことができたりします。


家族で話し合う。


もし、あなたが若いお子さんを持つ親御さんなら、家族で話し合ってみるのも良いでしょう。


家族が今どんな障害に直面しているのか、あなたに対してどのような愛を感じているのか、


あるいは、あなたが家族過ごす経験の中で新しい経験を受け入れ、それによって恩恵を受けた時のことを話してみましょう。

家族と一緒に今までの経験や感覚を共有することで、人とのつながりや感謝、思いやりを深めるためのきっかけになります。


クラスや職場で議論を始める。


もしあなたが教育者や部下を持つ上司であれば、生徒や部下が日々感謝していることを10個考えてもらいましょう。


しばらく考えた後、次のような質問をして、ディスカッションをしてみましょう。


「あなたの人生で感謝している人を1人、その理由を教えてください。」


生徒や部下が主体となって会話することで、多様な経験や共通の人間性を理解することができます。


またそのような他人の価値観を聞くことはあなたにとっても新しい発見になるでしょう。


まずは試してみることから


感謝することは誰もが小さい頃に親に教わる人間として、非常に大事な基礎的な感覚です。


しかし、それをあえて意識するということは当たり前すぎて難しいと感じるかもしれません。


もちろん、最初は簡単ではないかもしれませんが、日常的に感謝の気持ちを伝えれば伝えるほど、自然にできるようになります。


人生の流れを止めることはできませんし、人生には喜びも苦しみも喜びも幸せもあるのです。


辛いことにばかり目をむけ、底なしの沼に落ちていかないよう、しっかり日々の小さな出来事に意識的に目をむけ、感謝し、心を豊かにすることを心がけていきましょう。

https://www.mindful.org/gratitude-helps-us-get-better-dealing-change/

https://greatergood.berkeley.edu/article/item/why_gratitude_is_good